ご無沙汰しております。
KAZUです。
私ごとですが、昨年末より今年1月中旬頃まで約1ヶ月ほど潰瘍性大腸炎という病気になり入院しておりました。退院後もしばらく自宅療養をしておりましたが、今はおかげさまで寛解状態にあり、体調も良好です。
つきましては、長らくこちらのブログを更新しておりませんでしたが、また再開したいと思います。
せっかくですので、以下、病気のこと、オランダでの病院生活について書いてみます。
(日記みたいですが笑)
まず、最初に症状が出始めたのが昨年11月後半からで、腹痛・下痢が続くようになり、ホームドクターを受診。続いて2回目受診時に採血と検便をすることになり、その結果ホームドクターより異常がある旨知らされました。
そしてすぐアムステルフェーンにあるアムステランド病院にて、colonoscopy(大腸の内視鏡検査)を受けるように言われました。
この時はまさかそんな大層な病気になるとは思いませんでした。。。
後日アムステランド病院より電話があり、colonoscopy(大腸の内視鏡検査)の予約をするが・・・なんと・・・・2週間後にまず担当看護師さんによる問診、その数日後に検査ということだった。
いやあ・・そんなに待てない。。
仕方なく検査まで我慢していたが、案の定どんどん痛み・下痢がひどくなっていき、終いには血便が出るように。。。1日中トイレに篭ってました。
検査2日前の夜中・・・腹痛に我慢できず、近所の救急外来のある総合病院に電話し診てもらった。
診察してもらったが、「2日後に検査があるならそれを待ったほうが良い」とのことで、パラセタモールを服用してどうにか凌いだ。。
診察の際、コロナのPCR検査も同時に受けた。
2020年12月21日
検査前日も腹痛がひどく一日中トイレに篭ってる状態でした。
夜になって、より一層体調が悪くなり、流石にこのままでは倒れて死んでしまうと思い、アムステランドの救急外来に電話したところ、すぐ診てもらえることになった。
妻に車で病院まで送ってもらい、受付で症状と明日ここで内視鏡検査を受ける予定の旨も伝えて、しばらく待合で待つ。
数分後、緊急処置室に連れて行かれて、ドクターがすぐ診てくれた。
そして、すぐに応急処置してもらい容態は落ち着いた。
※この時、心電図もとってもらったのだが、そちらの数値にも異常が見つかり、心肺が停止する可能性がある旨伝えられた。。
こちらについては退院後、AMC(アムステルダム大学病院)で診てもらうことになるのだが、またそのお話は別の機会にしようと思います。
その日はそのまま病棟に連れて行かれ、入院することになった。
救急で来て本当に正解でした。
病室に着くともう夜10時過ぎとかだった。。。
次の日に内視鏡検査を受けるのだが、検査の前の日は下剤を飲んでお腹の中をきれいにしておく必要があります。
本当は問診の際にもらった下剤を飲まないといけないのだが、大量の水分を飲む必要があり間に合わないので、鼻からチューブを挿入して胃に直接下剤をゆっくり流し込む方法でやってもらった。
余談ですが、
この鼻のチューブを入れるのがとてつもなく痛かった。。。
日本だと麻酔したりもするんですね。。
私の感じた痛みの度合いは…
PCR検査時の鼻ツンツン を1としたら、 鼻チューブ は10ぐらいの痛みでした。
まあ尿道カテーテル抜いた時の痛みは10,000ぐらいでしたのでそれに比べれば余裕でした。。。笑
入院中、3、4回鼻の管を変えたのだが、管を入れるのがうまい人と下手な人の差がすごくて、尚且つ、私は右の鼻腔のほうが通りがいいことがわかった。
中にパワー系の看護師さんがいて、力づくで鼻に押し込んできてめちゃくちゃ痛かったです。泣
2020年12月22日
検査当日
朝に内視鏡検査を受けた。
麻酔はせず、痛み止めだけ飲んで受けたのですが、
検査中は寝てしまいほとんど覚えていないです。。。
終わった後は、目が覚めたが特に気持ち悪さとかもなく、待合室のようなところで休憩していた。
その時、「紅茶かコーヒー飲む?」と聞かれたけど、いらないと伝えた。
いや、腸悪いのにお茶とかコーヒーはあかんでしょ!!w
終わって、病室に戻ってしばらく寝てたのだが、その日の夕方ごろにドクターが3人きて、潰瘍性大腸炎である旨、今後しばらく入院し投薬治療していく旨伝えられる。
また、クローン病・潰瘍性大腸炎に関する英語の冊子を用意してくれた。
潰瘍性大腸炎https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%B0%E7%98%8D%E6%80%A7%E5%A4%A7%E8%85%B8%E7%82%8E
早速プレドニゾロン(prednisolone)という抗炎症作用のあるステロイドの点滴と、 同じく抗炎症作用のあるメサラジン(日本ではアサコール・ペンタサ・リアルダなどという商品名だそうです。)を経口摂取、そして鼻から管で栄養剤の投与という治療が始まりました。
入院中、ずっと我慢出来ない腹痛・血便が続き、何度もナースコールし、看護師さんを呼び、パラセタモールをもらったり、我慢出来ない場合は、オキシコドン(oxycodone)というモルヒネみたいな鎮痛剤をもらい飲んで凌いだ。
オキシコドン・・・ゴリゴリの物理攻撃してきそうな名前ですが、白魔法的なやつでした(何のことやねん。。)
上記治療を約2週間続けた。。
その間に年を越してた。。。
治療開始から約2週間後、
結果、以前のような強い腹痛はなくなったが、依然下痢・血便が続き、腸から栄養も取り込めない状態で、元々体重70kg程度なのですが、罹患中は55kgまで痩せてました。本当に脚がおじいちゃんみたいに痩せてびっくりしました。。。(以下写真)
また、血中のヘモグロビン濃度が著しく下がり貧血状態になって病室で一回ぶっ倒れてしまいました。。。 その後、すぐ輸血をしてもらい何とか助かりました。
その後、ドクターより、上記治療で改善がみられないので、違う薬、インフリキシマブ(Infliximab)という免疫抑制剤(日本ではレミケードという商品名)を試す旨伝えられ、了承した。
※インフリキシマブの使用には、副作用として結核やB型肝炎などの感染症にかかりやすくなるとのことで、ツベルクリン反応の検査・胸部レントゲン、血液検査も受けた。
2021年 1月8日
インフリキシマブ投与開始。
それまでご飯もあまり食べれなかったが、栄養士さんからこの日からご飯もたくさん食べるように言われたので食べるようにした。
次の日のお昼、普段は普通の食パンしか出ないが、配給のおばちゃんが写真のベイクドエッグを精をつけるためにと、用意してくれた。
味は普通だったが、これがなぜかめちゃくちゃ嬉しかった。
1月12日
その後、インフリキシマブ投与後、体調が良くなり、4日目、この日退院予定だったが、当日39度の熱が出て退院延期となる。
1月13日
熱が下がりまた退院予定だったが、便の回数が1日8回とまだ多いのでドクターから再度退院延期の旨伝えられる。
※1日5回までが望ましいとのこと。
この日の午後、2回目のインフリキシマブの投薬をする。
栄養剤を入れてた鼻の管をこの日外すことができた。
1月14日
この日経過が良ければ退院できる旨聞いていたが、突然主治医と消化器内科のドクターが病室に来て、再度内視鏡検査と便のチェックをする旨伝えられる。
この時、もし検査の結果が良くなければ、大腸を摘出する手術をしなければならない旨も伝えられた。
普段と変わらない生活ができるとの説明を受けるが、正直この時はビビりました。。。
その後しばらく病室で一人茫然としてました。
1月15日
昨晩は夜中に1度もトイレに行かず、とてもよく寝れた。
病気になってから初だった。
この日の午後、2回目の内視鏡検査を受けた。
今回は痛み止めなどは飲まず、腸内の浅い部分にだけ内視鏡を入れて数分で終わった。
意識ははっきりしてて、痛かったが、看護師さんにお腹を自分の手で押さえてたら痛くないよと言われたので、やってみたところ確かに痛みを感じず、全然平気だった。
今回初めて自分の腸内をモニターで見た。
素人目に見た感じ、赤くなってる感じはしなかった。
検査技師の人も、前よりは良くなってるとのこと。ドクターに報告するので、ドクターから今後の治療をどうするか聞いてくれとのことだった。
その後、体調はかなり良くなり、1月18日に晴れて退院出来ました。
退院後は、アザチオプリン(AZATHIOPRINE)という免疫抑制剤とプレドニゾロン(prednisolone)の錠剤をしばらく服用し、4週に1回(※現在は8週に1回)病院でインフリキシマブを点滴する治療を続けてます。
おかげさまで、今は腸の炎症を起こしそうな食べ物などはなるべく控えてますが、基本何でも食べれ、運動も普通にしており、元気に生活できております。
今回入院したアムステルランド病院の内科病棟ですが、ドクター・看護師さん・栄養士さんなどスタッフ総勢70人ぐらいの方々にケアしていただいたのですが、本当に全員が全員親切で、気さくに声をかけてくださったり、とても良い病院でした。皆さん英語で話してくれるので助かりました。
オランダの人って本当にみんな優しいですよね。😭
1点、食事だけがどうしても日本食じゃないので本当に辛かったです。。
妻にほぼ毎晩食事を作って持ってきてもらいました。マジ感謝です。。。
ちなみに、今回、一部薬代などは自己負担でしたが、入院費などは全て保険でカバーされました。以下オランダの医療・医療保険に関しても記事を書いてるので良ければご覧ください。
以下オランダの病院で出た食事の一部です。
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